物語の中に入る体験を探そう。 関西を中心に全国の公演を掲載 >>

はじめての方へ

イマーシブシアターとは?普通の演劇との違いと、参加のしかた・ルールの例

イマーシブナビ 編集部 2026年10月5日

IN SHORTこの記事のまとめ

  • イマーシブシアターは、観客が物語の中に入り込んで体験する演劇です。決まった客席や、舞台と客席の区切りが無い公演が多く、観客は会場を歩いて場面を追います。
  • 海外ではPunchdrunkの『Sleep No More』、日本ではホテルを舞台にする「泊まれる演劇」などがあります。
  • マスクを付ける・スマートフォンを預ける・年齢の条件など、決まりは公演ごとに違います。申し込む前に公式の注意事項を確かめましょう。

イマーシブシアターは「物語の中に入る」演劇

イマーシブ(immersive)は「没入する」という意味の英語です。 イマーシブシアターは、観客が物語の中に入り込み、会場を歩いたり登場人物と話したりしながら体験する演劇を指します。

たとえばホテルを舞台にする「泊まれる演劇」は、座席も、演者と観客を分けるステージも無く、観客が物語の一役としてホテルの中を歩き回る形だと公式に説明しています。 劇団Punchdrunkは、自分たちの作品を「観客を物語の中心に置く」ものだと説明しています。

普通の演劇との違い

普通の演劇イマーシブシアター
観客のいる所客席に座る会場の中を歩く・物語の場所にいる
見る場面全員が同じ舞台を見るどの場面に出会うかが人によって違うことがある
出演者との距離舞台と客席で分かれているすぐそばで演じる・話しかけられることがある
会場劇場ホテル・古い建物・専用の施設など

ただし、どこまで観客が動けるか、話せるかは公演ごとに違います。席に着いたまま物語に加わる形の公演もあります。

海外の代表的な例:Punchdrunk『Sleep No More』

Punchdrunkは、2000年にFelix Barrettが立ち上げた劇団です。代表作の『Sleep No More』は、シェイクスピアの『マクベス』を描く作品で、観客は物語の中を自由に動き、自分で道筋を選んで見ていきます。

  • 初演は2003年のロンドンで、空き校舎の建物全体を使って上演されました。
  • ニューヨーク版は2011年から2025年まで上演され、上演時間は120分でした。
  • 上海版は2016年に始まり、新しいビルの5つのフロアを使っています。2026年10月5日時点で、Punchdrunkの公式サイトに上演中の作品として載っています。

Punchdrunkには、観客が裸足でヘッドホンを付け、音声に導かれて一人で空間を進む『Viola's Room』(2024年)のような作品もあります。

日本の例

イマーシブ・フォート東京(2024年〜2026年)

東京・お台場のヴィーナスフォートの跡地を使ったイマーシブの施設で、運営する株式会社刀の発表によると、2024年3月1日に開業し、2026年2月28日に営業を終えました。 名探偵と一緒にミステリーの世界を歩き回る公演や、レストランでパーティーに巻き込まれるショーなど、いくつもの体験がありました。

泊まれる演劇

株式会社水星が京都と大阪のホテル「HOTEL SHE,」で行う公演で、公式は「世界初の宿泊型イマーシブシアター」と名乗っています。 ホテル一棟が舞台で、複数の部屋で同時に物語が進み、観たあとはそのまま客室に泊まれます。最初の宿泊公演は2020年8月の京都でした。 次の公演は、HOTEL SHE, OSAKAで2027年1月16日から3月15日までと告知されています(題名は未発表)。

関西でいま参加できるもの

大阪では、大正期のレトロビルで部屋を移りながら芝居を追う「洋館ミステリ劇場」や、レストランで席に着いたまま推理する「Riverside Killer」などがあります。 くわしくは関西で2026年秋〜冬に行ける公演まとめにまとめています。

参加のしかたの種類

公式の説明から、参加のしかたはおおよそ次のように分けられます。1つの公演がいくつかを組み合わせていることもあります。

  • 歩き回る:会場を自由に動き、見る場面を自分で選ぶ(Sleep No More など)
  • 話す:登場人物と一対一で話したり、自分だけの頼みごとを受けたりする(泊まれる演劇)
  • 役を受け持つ:観客にも物語の中の役割が与えられる(泊まれる演劇)
  • 食事をしながら:レストランでショーや事件に巻き込まれる
  • 音声で進む:ヘッドホンの語りに導かれて一人で空間を進む(Viola's Room)
  • 家から参加する:手紙や電話、チャットで物語に関わるオンライン版(泊まれる演劇 In Your Room)

決まりは公演ごとに違う

イマーシブシアターには、普通の観劇には無い決まりがよくあります。同じ「イマーシブ」でも、正反対のこともあります。

Sleep No More(ニューヨーク)泊まれる演劇(Moonlit Days)
マスク館内では全員が専用のマスクを付ける顔全体を覆うマスクや被り物は断っている
年齢13歳未満は入れない。18歳未満は保護者と一緒15歳以上。18歳未満は保護者と一緒
持ち物・服装スマートフォンは袋に入れて音を消す。上着や鞄は預ける。歩きやすい靴階段を含めて歩くので、履き慣れた靴を勧めている
連れとの行動連れと離れることがある一人で動くことを勧めている

どれも公式の注意事項に書いてあることです。行く前に、その公演の注意事項を必ず確かめてください。

はじめて行くときに確かめること

  • どのくらい歩くか(階段の上り下りがあるか)
  • 年齢の条件と、一人でも参加できるか
  • マスクや服装の決まり、持ち物を預けるか
  • 写真撮影と、終わったあとにSNSで話してよい範囲
  • 遅れたときに入れるか

EVENTSこの記事で紹介した公演

Q&Aよくある質問

イマーシブシアターは普通の演劇と何が違いますか?

普通の演劇は、観客が客席に座って舞台を観ます。イマーシブシアターは、観客が会場の中に入り、歩いたり登場人物と話したりしながら物語を体験します。どの場面を見るかが人によって変わる公演もあります。

イマーシブシアターは一人で行っても楽しめますか?

楽しめます。泊まれる演劇の『Moonlit Days』では、公式が公演中の一人行動を勧めていました。連れと一緒に来ても、別々の場面に分かれることがある公演もあります。

イマーシブシアターで出演者に話しかけてもいいですか?

公演によって違います。登場人物と一対一で話す場面がある公演もあれば、出演者と距離を保つよう求める公演もあります。公式の注意事項を確かめてください。

SOURCES出典

RELATEDあわせて読みたい

はじめての方へ 関西のイマーシブシアター・マダミス・謎解き|2026年秋〜冬に行ける公演まとめ はじめての方へ イマーシブシアター・マーダーミステリー・謎解きの違い|どれを選べばいい? はじめての方へ はじめて行く前に確かめること|イマーシブシアター・マダミス・謎解きの年齢・遅刻・服装・ネタバレ